JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)から、令和 3年度初めての共創の場形成支援プログラム・ 地域共創分野の公募がありました。多数の応募の中、熊本県立大学を代表機関とする「流域治水を核とした復興を起点とする持続社会」地域共創拠点が本格型の10年間のプロジェクトとして採択されました。
本プロジェクトは研究代表を大正大学地域構想研究所特命教授でもある島谷幸宏教授が務めるとともに、大正大学もこの地域共創拠点の参画機関の一つとして参加し、研究開発課題3「デジタル技術を活用した「緑の流域治水」のスマート化と地域DX」のテーマ代表(古田尚也教授)を担当するなど重要な貢献を行なっていく予定です。
JST共創の場形成支援プログラム流域治水を核とした復興を起点とする持続社会プロジェクト概要
2020年7月、コロナ禍の中で大水害に見舞われた球磨川流域。災害後においても、持続的な地域を構築するため に、代表機関である熊本県立大学、幹事自治体・熊本県、幹事企業・肥後銀行の体制で、「緑の流域治水」を中心的 な解決策として‘’復興”という課題に取り組み、産官学の地域共創拠点をつくり、解決を図るのがこの地域共創拠点 です。
パンフレット vol.1
熊本県立大学
熊本県
(株)肥後銀行
研究開発課題1 「緑の流域治水」技術の開発(島谷幸宏教授)
研究開発課題2 ボトムアップ型統合計画と環境再生(皆川朋子准教授)
研究開発課題3 デジタル技術を活用した「緑の流域治水」のスマート化と地域DX(古田尚也教授)
研究開発課題4 「緑の流域治水」と連動したサステイナブルな産業創成(宮中修部門長)
研究開発課題5 パートナーシップによる「緑の流域治水」の推進(堤裕昭教授)
レイズドベッドのマニュアル作成
本プロジェクトの一環として、レイズドベッドのマニュアルと動画を作成しました。
レイズドベッド(raised bed)とは直訳すると「持ち上げた花壇」です。直訳では土の高さが地面より高くなった状態を指します。園芸用語では、地面にレンガや木、ブロックで枠を作り、そこに土を入れて植物を育てるものを言います。
レイズドベッドは、栽培に適した土がない都心でも野菜作りができるなどのメリットに加え、降雨を一時的に留めることができるため「雨庭」としての効果もあります。
本プロジェクトでは、イラストでのマニュアルとYouTubeの動画で作成しました。
また、大正大学で毎月発行しているニュースレター「座・ガモールファーム通信」vol.3にて紹介されています。
レイズドベッドのマニュアル
2023年2月 第1版
目次
p.2 レイズドベッドとは
p.3 これでできるもの
p.4 つくりかた
p.4 動画解説バージョン
p.5 用意するもの
p.6 大きなレイズドベッドのつくりかた
p.11 小さなレイズドベッドのつくりかた
ソーラー式フィールドカメラのマニュアル作成
本プロジェクトの一環として、ソーラー式フィールドカメラのマニュアルと動画を作成しました。
ソーラー式フィールドカメラとは、ソーラーパネルから取り出した電力を動力源にしてカメラを動かすものです。カメラをインターネットに接続することで、携帯やPCなどからフィールド(圃場など)の様子を見ることができます。ソーラーパネルからから電気を供給するので、コンセントがなくてもWi-Fiの電波が届いていればどこでも設置することができます。
また、このマニュアルでは、簡単に調達でき、加工も簡単な部品を主に取り扱いましたので、誰でも簡単に作ることができます。
自作が簡単にできることから、ソーラー発電や電気の仕組み、IoTについて学ぶことができるため、教育教材としても有用に使うことができます。
ソーラー式フィールドカメラのマニュアル
2023年5月 第1版
目次
p.2 ソーラー式フィールドカメラとは
p.3 これでできるもの
p.4 動画解説バージョン
p.5 用意するもの、材料
p.8 全体の設計図
p.9 つくりかた